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2002年4月号
■大塚先生のコラム

高いぞ医療費、わかんねえぞレセプト!

 消費税が5%になったときに、何かを買うたびに高くなったなあと思いませんでしたか?来年4月から、医療費はサラリーマンで三割負担になります。1.05倍の消費税に対して、1.5倍の窓口負担です、そう考えるとぞっとしますよね。

 しかも我らの救世主、小泉純一郎ちゃんがごり押しでやっちゃったのだからたちが悪いです。確かに健康保険の財源は底をついて赤字が出る一方ですが、ちょっと大きすぎる変化に、正直、我々医療従事者も動揺を隠しきれません。



大塚龍彦
大塚内科医院ホームページ
 こうなると、患者さんはレセプトをしっかり見てみたい、納得のいく説明がいちいち欲しい、ってな具合になります。果たして、それに答えられるだけ医療費はわかりやすいのでしょうか?それは”ノー”です。たとえば先月風邪でかかって、今月またひいてしまって来院したら再診ではなくて、やっぱり初診料から算定していいのです。再診でもいいのですが、先月の風邪とは違う風邪であると判断しても問題はないのです。そしてその判断は個々の医療機関の判断に任せられています。

 他にも、慢性疾患でかかると、指導管理料というのが算定できます。糖尿病などの病気の場合、食事や運動の指導を受けるからです。でもそれもなにげなくいつも医者と話していることで、患者さんにとっては、お金をとられることに納得しない人もいるでしょう。医療費の仕組みは複雑で、レセプトを開示してもおそらく100人中98人は納得できないはずです。厚生労働省の方には是非その辺の計算の簡素化をお願いいたしたいと思います。

 それと患者さんも理解していただきたいのは「風邪をひくといけないから風邪薬を下さい。」は保険診療ではできません。病気の人がその病名の適応範囲の中で投薬されるもので、風邪をひいてはじめて保険は適応されるのです。あとでレセプトをみても、私は風邪なんかひいてないなんて言わないように、医者は仕方なく病名をつけて処方しています。(風邪薬を保険でもらうには、”感冒”の病名が必要なのです。)「心配だから超音波でおなかを見てください。」も同じです。やむを得ずたとえば”膵臓ガン疑い”なんてレセプトには書いてあるかもしれませんよ!
■南迫先生ご苦労様でした

我が恩師、工学院大学・南迫哲也教授が先月大学を退官されました。去る先月16日に、研究室OB会主催の式典があり、出席してきました。


明日館
場所は池袋にある「自由学園・明日館」・・
これは私も大尊敬する建築家、“フランク ロイド ライト“が、日本に残した数少ない作品です。

設計にはライトのほか、右腕とされた”遠藤 新“が実施設計と監理を担当しました。その後も遠藤 新は”有機的建築“を継承した建築をつくり続けています。


南迫先生
当日はその息子さんであられる建築家”遠藤 楽“先生がおいでになり、来賓として挨拶されていました。

ちなみにこの建物は大正11年に竣工していますので、近年その保存問題が論議されてきました。


遠藤 楽先生
恩師南迫先生の多大なご尽力もあり、保存がやっと決まり現在に至っています。その明日館で先生の最終講義を聞けた事、本当に素晴らしい事だと思います。もう大学に研究室はありませんが、先生の教えは伝承していきたいと思います。

南迫先生、長い間ご苦労様でした・・そしてこれからも宜しくお願いします。
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